
ミニ四駆MSフレキシブルマシン製作
前後ユニット加工②
前回の前後ユニット加工①の続きになります。
今回の作業も前後ユニット共通の内容になります。
フロントユニット、リアユニット共に一緒に作業を進めていきましょう。
フレキシブル化するにあたり干渉するいらない部分をカットしていきます。
まず底面の左右にある幅2.5mm×横6mmほどのプレートをカット。
このカットはニッパーを使ってサクッと終わらせて構いません。
続いて下の写真で赤で丸く囲った部分は
フレキ稼働する際にセンターシャーシと干渉するため丸く仕上げます。
僕はニッパーで荒カットをした後、デザインナイフで形を整えました。
最後に目の細かいヤスリで丸面を仕上げています。
次ぎは下写真の赤丸で囲った部分。
アルファベットの”T”の2箇所をカット。
ここはカウンターギヤに干渉してしまいます。
ニッパーもしくはデザインナイフで切り落とします。
もう一カ所カウンターギヤと干渉する部分を加工します。
下写真の赤丸で囲った部分の肉厚を薄くします。
右側のみで構いません。
僕は電動リュータを使いました。
肉厚は0.5mm程度になればOKです。
この加工をしないとフレキが縮んだ際にカウンターギヤが擦れて
もの凄い音が出るようになってしまいます。
この部分の加工について赤丸部分を完全に削り落としてしまう方法もあるようですが、ギヤが裸になります。
結果グリスを撒き散らしながら走行する事になるので、僕はこの加工にしています。
ミニ四駆コースは皆が使い、店舗様から借りている身分です。
ミニ四駆コースに対する配慮も大事だと僕は考えます。
続いてフレキマシン製作過程の中での難所。
前後ユニットにスプリング受けするための加工です。
まず最初に5mmのドリルで
ゆっくり、垂直に穴を拡張していきます。
ここで注意点!絶対に貫通させてはいけません!
底面から1mm程度は未拡張部を設けましょう(ここにスプリングが乗る)
1mm残すなんて難しいようですが、ちょっとしたコツを紹介。
ドリルの先端刃先は約120°の角度がついています。
穴の底面に障害物を置き、刃先が障害物に当たったらやめる。
それだけでほぼ1mmの肉厚を残す事が可能です。
ゆっくり!慎重に!垂直に!です。
5mmの拡張が終わったら、5.5mmのドリルに変更します。
先ほど1mm残した所まで5.5mmで拡張します。
スプリング外形が5mmなので、5.5mmまで広げないと入りません。
上の写真が5.5mm拡張後です。
ドリルについては5mmは100均です。
5.5mmは100均にはなかったのでホームセンターで調達しました。
この5.5mm穴拡張は垂直に拡張するのが大事になりますが
特にボール盤などを使わずに手作業で施工できます(僕も手作業ですし)
写真だとわかりにくいですが、僅かに段差になっているはずです。
この段差部分にスプリングが乗る事になりますので
加工が終わりましたらスライドダンパースプリングを乗せて確認してみましょう。